関税・消費税[Part 3]税金はどのくらいかかるの? | 海外通販100%利用ガイド: 自転車パーツが安い!

関税・消費税がどのくらいかかるのか? より細かい検証編

【記事の執筆時期的に消費税は5%で計算されていますが、考え方としては今も基本的に同一です。2016年11月追記】

さて、自転車をEvansやCRC、Wiggle、Bikeinnなどの海外サイトで購入した場合、日本に到着したときに税金がいくらかかるのか…???ということの詳細をもう少し詳しく書いてみたい。

実際問題、海外からの輸入品への税金金額はモノにより(あるいは状況により)細かい違いがあり、どちらかと言えば結構分かり難い。それをここでもう一度かみ砕いて整理してみたい。

自転車および、普通の自転車パーツには関税はかからない。

そう、そうなのだ。自転車本体(完成車)および普通の自転車パーツ(コンポやハンドル、サドル、ホイールなど)は関税に関する限り無税となる。だから「関税」というくくりに関しては全く税金はかからない。(ただし消費税はかかることに注意!)

ただし、純粋な自転車パーツではなく、自転車グッズというところまで範囲を広げると関税がかかるものがある。たとえば、ウェア。これにはいくらかの関税(税率は11〜16.8%程度、ものにより細かく規定がある)がかかる。(ここで言う税率とは海外サイトでの商品金額の60%に対しての割合。あくまで個人輸入の場合。業者の場合には送料も含めた全体の金額に対してかかる。)

また、気をつけたいのはシューズの場合。靴はとても関税が高いので注意(靴の関税は:商品代金の60%に対して約30パーセント、または一足につき4,300円のいずれか高い方)。靴を買いたい場合には1万6千円程度以下(正確には16,667円以下)のパッケージに収めるようなお買い物にした方がずっと“お得”になる。(少額とみなされるので、関税・消費税ともに無税になる。)

16,667円以上だと、関税はかからなくとも、消費税はかかる!

自転車パーツの場合には関税はかからない。だが、消費税は(金額により)かかるのだ。ただ実際には、CRC(Chain Reaction Cycles)やWiggle、Evans Cyclesのような通販ショップから買った場合と、eBayなどの海外オークションから買った場合とでは、課税金額の基準が異なることに注意!

Wiggle、CRC、Evansなどの海外通販ショップから買った場合。

このサイトにいらしていただいた方の多くは、Wiggleなどの海外通販サイトでの買い物をされる場合が多いと思うので、まずはその場合。

個人が英国の通販ショップから購入した場合には、そのパッケージでの送料を除く購入金額が16,667円以下であれば、関税も消費税も全く無税となる。(ただし為替相場の誤差があるので、16,000円程度が分岐点と考えている方が安全と思う。)
その金額を超えると、純粋な自転車パーツの場合だと、消費税のみがかかる。(ウェアの場合には関税&消費税がかかる。)消費税の計算方法は以下だ。

消費税トータル =(消費税:【[たとえばEvansでの商品代金]× 60%】×4%)+(地方消費税:その金額から100円以下の端数を除いた金額の25%)

ちょっとややこしいが、つまりは「商品代金の6割に対する5%」が消費税と思っておけば良い。

だから単純計算で行くと、個人が10万円の自転車をEvansで買った場合には、約3,000円の税金がかかることになる。

ただし、これが英国の通販サイトではなく、海外オークションからの購入となると話は違ってくる。

海外オークションからの場合には計算の基準数値が変わる!

ところが、海外オークション、たとえばeBayから買った場合には実は税金が高くなる!

一般人向け海外通販サイトからの購入のときは、“上代”で買ったとみなされるため、商品購入価格の6割の値段に対して税金がかかった。ところが、海外オークションで買った場合には、“下代”(つまり仕入れ値)で買ったとみなされるため、その購入代金+送料にそのままダイレクトに税金がかかってしまうことになる。

だからたとえば、eBayで10万円ちょうどの金額で自転車フレームを買ったとして、送料が仮に1万円かかった場合、トータルの11万円に対して税金がかかってしまうことになるのだ。

その場合には、まず関税は自転車フレームなのでゼロ。消費税が(消費税+地方消費税)トータルで約5%。なのでトータルでは約5,500円くらいの消費税がかかってしまうことになる。

知らないとちょっと戸惑ってしまうような規定だが、これが現状の税関での分類法上そういうことになるのだ。あらかじめ知っておくとちょっと安心かも。

ただし、ケースバイケースのときもある…

以前にも書いたが、基本は上記の原則が適応されるはず。ただし、基準価格の計算などで多少の誤差があるケースは、私個人的に何度か経験したことがある。本当は1万8千円分くらいの商品なのに、なぜか税関での評価額が2万5千円になっていたり、そのまた逆に実際より安く計算されていたり…など、実は不確定要素はいくらかあるようだ。なので正直、“運”という要素も全くないわけではない……ことはちょっと心の片隅に置いておいた方が良いかも。もっとももとから国内価格より相当安く買っているわけだから、それでも個人的にはOKなのだけれど。

もっと詳しく知りたい方は

実は税関はとても親切なところで、個人的な疑問にも結構丁寧に答えてくれる。以下のリンク先に電話番号が載っているので、疑問がある方は直接質問してみるのも良いかもしれない。

ちなみに、東京税関のお問い合わせ電話番号は、03-3529-0700。

関連ページ

Comments are closed.